ふるさと納税やギフトに選ばれることの多い牛肉。
その中でもブランド牛は特に人気が高く、高級感のある味わいはとても美味しくいただけます。
そこで、全国各地の人気ブランド牛27種類を紹介していきます!
1.びらとり和牛(びらとりわぎゅう)
北海道南西部に位置する平取町で生産される黒毛和種です。
北海道の厳しい自然の中で育つため、肉の旨味がギュッと凝縮されています。
豊かな北海道の自然の中で育ち、濃い味の牛肉になり、お料理の味わいが増します。
柔らかい肉質で、濃厚な味わいのびらとり和牛は、噛んだ瞬間、口中に牛肉の旨味が拡がります。
牛肉そのものの味を楽しめるため、シンプルな味付けのお料理に最適です。
お肉好きにぜひすすめたいのが、びらとり和牛です。
2.伊賀牛(いがぎゅう)
三重県伊賀地方で育てられている黒毛和種です。
最終飼育地として伊賀管内(伊賀市、名張市)で12か月以上飼育された牛が認定されます。
戦国時代、忍者は保存食として、乾燥牛肉を携帯していましたが、その牛肉が伊賀牛のルーツと言われています。
歴史のロマンを感じさせるエピソードです。
大きな寒暖差と豊かな自然、きれいな水に恵まれた伊賀地方で育った伊賀牛は、立ち上る香りが自慢です。
焼くと、香りとコクがたち、とろけるような柔らかさが後引くおいしさです。
3.伊万里牛(いまりぎゅう)
佐賀県伊万里地方、JA伊万里組合管内で生産される黒毛和種です。
佐賀牛とは、JAの管轄が違います。
5または4等級以上という一定の基準を満たした牛肉にのみ認定されるブランド牛です。
肉質のとても良い、おいしいお肉と高い評判を得ています。
伊万里牛の旨味を逃がさず食べるには、絶妙の焼き加減で食べるステーキがおすすめです。
初めて食べてから何年も経ちますが、口に含み噛んだ瞬間にひろがる味わい深さ、おいしさは忘れられません。
4.宮崎牛(みやざきぎゅう)
九州宮崎県で生産肥育された黒毛和種です。
温暖で豊かな自然に恵まれた宮崎県は、牛の生産が盛んです。
宮崎県で生まれの子牛の半数は県外のブランド牛になります。
宮崎牛は、肉質等級4以上の牛肉にのみ認められる地域ブランド名です。
たくさんの牛が生産される中で、エリートの牛にのみ許される名前です。
肉質の柔らかさとそのおいしさで、人気を博しています。
わさびを添えた宮崎牛のステーキは外側がカリッとして、中はジューシーで、宮崎牛の良さを堪能できました。
5.近江牛(おうみぎゅう)
滋賀県内で最も長く肥育された黒毛和種で、日本三大和牛の一つです。
近江牛の歴史は古く、400年の歴史を誇っています。
大きなびわ湖が広がる近江地方は、豊かな自然ときれいな水に恵まれています。
そんな環境で育つ牛がおいしくないはずがありません。
日本三大和牛の名に恥じない、柔らかい肉質の凝縮された旨味が人気を呼んでいます。
究極の味と香りを楽しめます。
他の日本三大和牛に比べてリーズナブルな点がうれしいですね。
6.熊野牛(くまのぎゅう)
和歌山県南部、熊野地方で育てられた黒毛和種です。
格付けではA3、B3以上に限られ、100%植物性の飼料を与えられた牛のみに認められるブランド名です。
選び抜かれた血統をさらに品種改良した牛で、高級ブランドの仲間入りを果たしました。
肉質はきめ細やかで柔らかく、味、香りが優れています。
焼いた時の牛肉らしい香ばしさは、熊野牛らしいと評判です。
何度でも食べたくなるおいしさはさすが高級ブランド牛です。
7.佐賀牛(さがぎゅう)
九州、佐賀県内佐賀県農業協同組合管内の飼育農家で飼育される黒毛和種です。
しかし、一定の基準を満たした場合にのみ、その呼称が許されます。
格付けの基準としては、仙台牛に次ぐ2番目に厳しい超高級銘柄牛肉です。
柔らかい肉質と格別なおいしさは、さすが日本の超高級銘柄牛肉の名に恥じないものです。
佐賀牛を一度食べると、今まで食べていた牛肉は何だったのかと思うほどのおいしさです。
ぜひ、あなたもご賞味ください。
8.三田牛(さんだぎゅう)
兵庫県三田市で肥育、解体処理された黒毛和種です。
同じ兵庫県内の日本三大和牛の一つ神戸ビーフと同じ但馬牛を素牛としています。
歴史的に、神戸開港の折に、世界中にその名を知らしめた「神戸ビーフ」は実は三田牛であったと言われています。
つまり、世界にとどろく神戸ビーフの元祖が三田牛です。
世界が認めた神戸牛の元祖、三田牛はさすがに柔らかでおいしいです。
関西地方に展開中の三田牛専門のステーキレストランでは、リーズナブルに三田牛をいただけます。
9.山形牛(やまがたぎゅう)
山形県内で、最も長く肥育・育成された、未経産または去勢、肉質4等級以上という3つの基準を満たしたものだけを山形牛として認定されます。
ただし、山形県内で最も長く肥育・育成されて、肉質3等級以上のものについても同様の扱いになります。
公的機関が実施する放射性物質検査で放射性物質が「不検出」であることが必要なので安心・安全です。
柔らかい肉質、おいしい味わいの山形牛は、どんなお料理にも幅広く使えるので、日常の「ちょっと贅沢」としてぜひどうぞ!
10.鹿児島黒牛(かごしまくろうし)
鹿児島黒牛は、鹿児島県で肥育された、肉質に優れた黒毛和種です。鹿児島県は、和牛生産高日本一を誇ります。
さらに、鹿児島黒牛は、平成29年度和牛王座を決定する大会で、堂々の総合優勝を果たしています。
きめ細かな肉質とバランスの良い霜降りが特徴です。
生産量、品質ともに全国一の鹿児島黒牛は、とても柔らかい肉質で、非常においしいです。
一口食べると、「さすが、全国一の味」と納得していただけると思います。
11.松阪牛(まつさかうし)
松阪牛は、三重県松阪市及びその周辺で肥育された黒毛和種です。
但馬牛など全国から黒毛和種の子牛を買い入れ、松阪牛ならではの方法で育てられ、松阪牛になります。
現在は、区域内で生産されたものは「松阪牛」と呼ぶことができるため、必ずしもすべてが最高級品ではありませんが、高級なものは「特産松阪牛」「金」「銀」などと区別化を図っています。
言うまでもなく、日本三大和牛の一つ、和牛のキングオブキングと言っても過言ではないでしょう。
口に入れた瞬間、とろけるような肉質は、さすがに松阪牛とうならせる味わいです。
12.上州和牛(じょうしゅうわぎゅう)
上州和牛は、群馬県内で肥育、または群馬県内から出荷される黒毛和種および交雑牛(黒毛和種とホルスタイン種の交配種)です。
肉質等級基準2等級以上のものです。
JAぐんま独自の和牛指定配合飼料を使っているので、脂肪質と旨味に優れた肉質に仕上がります。
全国で群馬、宮崎、鹿児島の3か所にしかない食肉卸売市場で質が高く安全なものだけを選びだしています。
美味しく、柔らかいお肉として定評があります。焼いた時の香ばしい香りがステーキにぴったりです。
13.常陸牛(ひたちぎゅう)
常陸牛は、茨城県内の指定生産者が飼育した黒毛和種のうち、歩留等級AまたはB、肉質等級4以上のものです。
常陸牛ならではの育て方をしており、子牛の時期には十分運動をさせ骨格を作ります。
飼育の後半には運動をさせすぎないよう注意しています。
このため、きれいな霜降りになります。
きめ細かな肉質、しまった脂肪、良質な香り、独特の旨味と甘みが特徴。
スライスされた牛肉の美しさは、芸術品です。旨味と甘みが絶妙なハーモニーを奏でます。
14.信州牛(しんしゅうぎゅう)
信州牛は、信州北部、奥信濃で肥育された肉牛です。
信州はリンゴの生産地としても名高いですが、信州牛は、「リンゴで育てた信州牛」と呼ばれています。
餌にリンゴを与えると、牛の食欲が増し、良質な霜降りが出来上がります。良質な肉質が人気。
柔らかい肉質、おいしい味わいの信州牛は、地元の名産品を食べさせることでさらにおいしさが増しています。
さわやかな香りが、食欲をそそります。
15.石垣牛(いしがきぎゅう)
石垣牛は、沖縄県石垣市および八重山郡(竹富町、与那国町)で生産され、一定の条件を満たす黒毛和種です。
2000年に開かれた沖縄サミットの晩餐会で提供されたことによって、知名度がアップし、全国に出荷されるようになりました。
南国の豊かな自然に育まれ、柔らかくておいしい石垣牛は、沖縄名産の泡盛と一緒に食すと体の中心から癒されるような味わいです。
一口食べた瞬間、さわやかな南風が吹き抜けるような爽快さです。
16.仙台牛(せんだいぎゅう)
仙台牛は、宮城県で育てられた黒毛和種です。
仙台牛の特筆すべき点は、日本で唯一、仙台牛だけが肉質等級が最高の「5」に格付けされないと呼称が許されない超高級ブランド牛肉ということです。
メス親は100%宮城県産、オス親もほぼ宮城県産というこだわりです。
肉質等級5のものだけを仙台牛と呼ぶため、仙台牛を手に入れるのは至難の業です。
そのレアさがさらに人気に火をつけています。
仙台名物牛タンとともに、仙台の牛肉文化の奥深さを感じさせます。
日本で唯一の超高級ブランド牛肉を口に入れた瞬間の戦慄は、いまなおはっきり覚えています。
あなたもぜひ経験してみてください。
17.前沢牛(まえざわぎゅう)
岩手県奥州市前沢区で、生産者が1年以上肥育した黒毛和種の銘柄牛肉です。肉質等級は4等級以上のものに限ります。
岩手県は、古くから牛の飼育が盛んでしたが、もともとは農業の労働力を補う役牛が中心でした。
1970年ころから肉牛としての生産が始まり、1980年代には、全国肉用牛枝肉共励会で名誉賞を獲得するまでになりました。
関係者の努力のたまものです。
柔らかい肉質でおいしい味わいは、食べ飽きないおいしさです。
そのため、リピ買いをする人が多いのが特徴です。
一度食べたら、また食べたくなるお味です。
18.村上牛(むらかみぎゅう)
新潟県内で育てられた黒毛和種で格付等級A-3、B-3以上のものを「にいがた和牛」と呼びますが、さらに新潟県村上市、岩船郡関川村、胎内市で飼育された格付等級A-4、B-4以上を村上牛と呼ぶことができます。
選びに選ばれたブランド牛です。
にいがた和牛の中でも、特別に高品質なものだけを村上牛と呼びます。
柔らかく、旨味と甘みのベストハーモニーを奏でる村上牛は、しゃぶしゃぶやすき焼きにするとその味わいを堪能できます。
19.大和牛(やまとうし)
大和牛は、奈良県で14か月以上育てられた黒毛和種です。
その後、奈良県食肉流通センターへ出荷された牛で、肉質規格が3等級以上のものだけを大和牛と認定されます。
穏やかな気候、豊かな自然の奈良盆地で育てられた大和牛は、柔らかい肉質と絶妙のおいしさが人気を呼んでいます。
奈良県内には、地元食材を使うことを売りにしたレストランがたくさんあり、そこでは大和牛がいただけます。
焼肉店、ステーキハウスだけでなく、高級和食の店で味わう大和牛も最高です。
20.但馬牛(たじまうし)
兵庫県産の黒毛和種のうち、一定の基準を満たした牛肉を但馬牛と言います。
但馬牛は、小柄ながら、力強く丈夫、その上遺伝力が強く、多産であるため、全国の高級ブランド和牛の素牛として出荷されています。
生産地の但馬地方は、1000m級の山に囲まれ急峻な谷が多く、急斜面で運動するため、体が鍛えられ、骨は細くて皮も薄いのが特徴です。
柔らかい肉質とさっぱりとした味わいの但馬牛は、どんな料理にも合う懐の深さを持っています。
料理に合わせて広がる香りと味わいが後引く美味しさです。
21.能登牛(のとぎゅう)
石川県内で育てられた黒毛和種です。
特に「能登牛銘柄推進協議会」が県内で飼育されている肉牛のうち、全国同一の基準で格付された肉質、肉色ともにすぐれたものだけに能登牛の呼称を許しています。
能登の美しい自然とやさしい風土に育まれた能登牛は、やさしい口当たり、ソフトな食感、良質な味わいが自慢です。
きれいに入った霜降りはまるで芸術品のようです。
一度食べたら、また食べたくなる深い味わいが自慢です。
22.白老牛(しらおいぎゅう)
白老牛は、北海道南西部、白老郡白老町内にて育てられた黒毛和種のうち、肉質等級が3以上、歩留等級がAまたはBのもののみが白老牛と認定されます。
北海道にありながら白老町は、温暖で、北の大地の豊かな自然、恵まれた水に加えて、生産者のあふれる愛情を受けて育った白老牛は、押しも押されもせぬトップブランドになりました。
北海道洞爺湖サミットの晩餐会、昼食会で提供され、世界中のVIPの絶賛を受けました。
そんなトップブランドの白老牛をぜひご家庭でも味わってください。
23.飛騨牛(ひだぎゅう)
飛騨牛とは、岐阜県、とりわけ飛騨地方で肥育される黒毛和種です。
岐阜県内で14か月以上肥育され、日本食肉格付協会の肉質等級3以上、歩留等級AまたはBのものだけを飛騨牛と呼ぶことができます。
肉質はとても柔らかく、おいしい味わいの飛騨牛は、脂の旨味が口の中でじわーっと広がり、とろけるように消えていきます。
飛騨牛は、全国ブランド牛品評会で2大会連続、金に輝いています。
その実力をぜひ、ご家庭でも味わってほしいです。
24.福島牛(ふくしまぎゅう)
福島県内で肥育された黒毛和種のうち、脂肪交雑や肉のキメなどにすぐれたもののみが、福島牛と名乗れます。
さらに、福島牛のうち、肉質等級4以上の物を「銘柄『福島牛』」と呼び、品質、風味が一級品であることを証明しています。
とろけるような口当たりとジューシーな味わいは、ステーキにすると実感できます。
外側がカリッとして内側はジューシーな福島牛のステーキは、ステーキ好きを自認する人をもうならせます。
25.米沢牛(よねざわぎゅう)
米沢牛は、山形県置賜地方の米沢市で肥育された黒毛和種です。
そのうち、特に肉質にすぐれたもののみが米沢牛と認定されます。
松阪牛、神戸ビーフと並んで日本三大和牛の一つと数えられることもあります。(松阪牛、神戸ビーフ、近江牛を日本三大和牛とする説もあります)
肉質はとても柔らかく、非常においしいので、日本三大和牛に数えられるのもさもありなんです。
日本を代表する米沢牛で、今宵は一献傾けましょう!
珍しいブランド牛
皇牛(すめらぎぎゅう)
この高貴な名前を冠したブランド牛、皇牛は、山口県の天然記念物見島牛の伝統を守り続けている黒毛和種です。
見島牛とは、日本で唯一の外国種の影響を全然受けていない純血種の牛だと言われていますが、現在100頭ほどしか生息しておらず、天然記念物として保護されています。
見島牛は霜降りがきれいに入る遺伝子を持っていますが、皇牛はその遺伝子を大切に守っています
皇牛で食べるすき焼きの絶妙な味わいは、思い出しただけでもうっとりする味わいです。
紅の牛(くれないのうし)
栃木県で肥育された褐毛和種です。
牛を健康に育てるため、6か月以上にわたって、天然ハーブのオレガノを含む14種類のハーブを混合した飼料で育てられます。
黒毛和種が圧倒的シェアを占めるブランド和牛にあって、紅の牛の褐毛和種は、甘みを感じるアミノ酸の量が黒毛和種の2倍以上含まれています。
熟成させるとさらにおいしさが増します。
最後に
宮崎駿の作品に「紅の豚」というのがありましたが、その時代に思いを馳せながら、おいしい紅の牛を食べるのは、
牛肉好きにはたまらない至福の時です。